都市の発展と繁栄において、交通の利便性は大変重要な要素です。
神戸においては、港は古くから国際貿易拠点として栄え、道路は古代は山陽道、近世では西国街道として賑わい、鉄道は明治に神戸駅と大阪駅を結ぶ路線が、航空路は平成に神戸空港の整備により開通し、その後の人流、物流を支えています。多様な交通手段が選択できる利便性の高さが神戸の都市の特徴と言えます。
そして、各々の交通手段の利便性と機能性が高まるように神戸市が係わってきました。
当社は、トラック輸送や乗用車の増加に対応した大型フェリーが神戸港に続々と就航する高度成長期に、神戸市がフェリー専用公共埠頭として整備したフェリーターミナルの管理と、各フェリー会社の船舶運航(埠頭使用・離着岸・乗船券発売等)を担う組織として設立しました。
時代の変化とともにフェリーターミナルの場所も、神戸港を利用するフェリーの隻数も変わりましたが、フェリーターミナルにおける協調と秩序維持を中立的な立場で行い、フェリーの運航が円滑に行えるよう運営する役割に変わりはありません。
現在、神戸港の内航フェリー航路は5社5航路で、その輸送量はコロナ前の令和元年で旅客が年間83万人、貨物が神戸港の内貿在来貨物の約3/4にあたる2,800万トンですが、神戸フェリーセンターは3航路の発券・案内等の窓口業務、車両の乗船下船に係る誘導等の陸上作業に携わっています。
私たちは、これからも神戸港の一員として物流・人流を支え、神戸市民の生活と市民福祉の向上、市内企業の発展に寄与してまいります。